【蟄虫坏戸???】NBSAcademy便り
おはようございます。
俳句作家の上野貴子です。
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今日は七十二項で「蟄虫坏戸」です。
「むしかくれてとをふさぐ」と言われ
意味は、むしが地中に入り
穴をふさぐ頃だということです。
ちょっと難しいですね。
最近ではあまり聞きません。
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これは、春にある「蟄虫啓戸」
「すごもりむしとをひらく」の頃に
這い出した虫たちが
秋になって寒くなり始めると
また土にもぐって戸を閉める。
という意味なのです。
「啓蟄」はよく聞きます。
春分の前に来ますが「蟄虫坏戸」は
秋分の日の後に来ます。
今年は9月28~10月2日のようです。
巣ごもりの季節が来る知らせですね。
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コロナ禍ではやっと10月には
緊急事態宣言が解除される見通しですが
これからが季節としては
巣ごもりの時期となります。
皮肉なものですね。
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土の中に冬眠して冬をしのぐ生き物は
沢山いますが
土の中が温かいからか?
というとそうでは無くて
土の中は外に比べて気温の変化が少なく
平均した温度が保たれるそうなのです。
外気は10度近く変化することもありますが
地中は、深さ1Cmのところで1日3度
30Cmのところで1日1度
かなり地中だと気温の変化が少ないようです。
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そのために生き物は多く
巣ごもりの冬を過ごすのですね。
勿論、それが冬眠です。
俳句では冬の季語ですが
このころから巣ごもりの準備は
着々と始まっているようですね。
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それでは、今年新たに発売されました第二弾
「上野貴子俳句全集2011~2020」を記念いたしまして
第一弾2000年から2010年までの
10年間をまとめました俳句日記から
今日は2002年7月の俳句をご鑑賞ください。
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【2002年7月の俳句抜粋】
7月 2日 火曜日 雨 梅雨の街明日まで忘れてしまひそふ
7月 6日 土曜日 曇 いつまでも夢を見ている夏の雲
7月 7日 日曜日 晴 シャガールの絵のそれぞれに夏かさね
7月 8日 月曜日 晴 夏句会息をつく間もなく続く
7月13日 土曜日 晴 リュックしょふ人が先ゆく夏の山
7月14日 日曜日 晴 夏木立カーステレオの音を上げ
7月21日 日曜日 晴 都会にも眩しきほどの夏が来た
7月24日 水曜日 晴 からころとグラスに落つる氷かな
7月25日 木曜日 曇/雨 戻り梅雨真昼の闇をつれて来し
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