【鰹には「初鰹」と「戻り鰹」がある?!】見て聞いて学べるNBSacademy便り
おはようございます。
俳句作家の上野貴子です。
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もうすぐ夏が来ますね。
日本では初夏の風物詩に
「初鰹」があります。
勿論、俳句では夏の季語です。
鰹はご存知の通り
南の海から海流に乗って
晩春から初夏の頃に
日本に上って来ますね。
「鰹節」なんて懐かしい言葉も
俳句では、勿論、夏の季語です。
料理には欠かせない出汁のもとですね。
「鰹釣り」なんて言葉も夏の季語です。
鰹の一本釣りは威勢が良くて有名ですね。
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日本人は特に関東の人間は
初物が大好きです!!!
鰹だって同じですね。
「初鰹」をいち早く食べることに
夢中になる人々がいて
「鎌倉を生て出けむ初鰹・・・芭蕉」
という芭蕉の名句も生まれたのです!
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緊急事態宣言下の東京では
賑やかな市場に買い出しに
行くわけにはいきませんから
今年も連休中には
お家飲みが主体ですね。
鰹のたたきを買ってきて
ニンニクや生姜でさっぱり頂くのも
またオツな物です!!!
やっぱり日本酒ですね。
しかも早々と冷酒ですね。
そんな自粛のお家飲みも粋なものです!!!
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「初鰹」は皆さん良くご存知ですが
実は鰹は秋にも美味しいのです!!!
これは意外に知らない現代っ子が多いです。
鰹には食べ頃の旬が年に2回ある!!!
これは本当です。
なぜなら、鰹は南の海から日本に
はるばる上って来ます。
これが春から初夏です。
そして、どんどん北上して
北海道の南部あたりから降り始めます。
ちょうど東北の三陸の沖の辺りで
秋のなると「戻り鰹」が獲れるのです。
これは産卵のために良く太り
脂がのっている鰹がまた美味しいということで
この時期が2度目の鰹の旬となります。
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日本人の特徴でしょうか?
食材としては春と秋の
2回旬がある魚なのですが
俳句の季語としては
「初鰹」は春で「戻り鰹」は特に無いのです。
「鰹」は夏の魚で季語なのですが
秋の「戻り鰹」は残念ながら
季語ではありません。不思議ですね。
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兎に角、もうすぐ「初鰹」の季節です。
コロナ禍で食べそびれてしまったら
今年は秋に「戻り鰹」の脂ののった刺身を
一杯飲みながら居酒屋あたりで
頂きたいものですね。
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