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春なのに虹が見える頃!?!

【春なのに虹が見える頃!?!】見て聞いて学べるNBSacademy便り

 

おはようございます。

俳句作家の上野貴子です。

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今週はもうすぐ「虹始見」にじはじめてあらわる

七十二候ではそう言われています。

俳句では、「虹」夏の季語です。

七十二候は中国から伝わった

昔からの暦の一つとされていますが

どうも、この時期には

多少のお国柄の違いがあるようですね。

虹は晴れているのに

小雨が降るような

この時期の不安定な季節になると

空の彼方に始めて表れ出します。

「春の虹」や「初虹」

俳句ではこう言われていて

日本だとこの時期の虹は

まだ薄くすぐに消えやすいとされています。

昔、日本では、「虹」は

大変不思議な現象だと言われていました。

虹の神話では

「虹」は天と地を結ぶ道とされ

虹の橋が地面に接する所を掘ると

そこから宝物が出ると言われています。

ところが、虹の橋の袂は

どこだか見えないものですね。

このような神話は各地に伝わっていますが

虹は空中にかかったものですから

その袂へは行きつくことは出来ないのです。

だからこそ「虹の神話」なのでしょう。

日本では七色の虹と言われて

虹には7つの色がありますね。

ところが、外国では

五色だったり日本でも江戸時代には

三色だったりしていた記録があるようです。

空にかかる不思議な虹の架け橋は

その時々、いろいろな色に見えたのですね。

また、虹とは本当は二重にかかるものだ

という説もあります。

そんな二本の虹は「主虹」と「副虹」と言われて

内側が「主虹」で赤い色が外側にあり

外側が「副虹」で赤い色が内側にある

といいます。

気象学的にはこのように

虹の色の順番が決まっているようです。

珍しいところでは「白虹」という

光りの加減で色が無く白く見える

虹もあります。

この場合の虹は水滴が小さい!

水滴が大きいほど色が鮮やか!

なのだそうです。

俳句では「二重虹」という季語はありますが

「白虹」という季語はないですね。

やはり日本では珍しいのでしょう。

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「朝虹」「夕虹」「二重虹」などが

俳句では夏の季語とされていて

「虹」の良く見る現象です。

春に早々と見え始める「虹」を

俳句では特に「初虹」や「春の虹」として

ちゃんと季語となっていますから

七十二候の暦からも解るように

決してまだ虹には早い気候ではないのですね。

虹を見ると夕立の後の

まるで町中が洗われたような

清々しい景色を想い浮かべますね。

空が広く澄んだ空気が

虹を呼んでくるのでしょう。

コロナ禍の今年も

もうすぐどこかで初虹が

きっと見られることでしょう。

都会でも見れるかもしれません。

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