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蝌蚪もお玉もおたまじゃくし?!

【蝌蚪もお玉もおたまじゃくし?!?】見て聞いて学べるNBSacademy便り

 

おはようございます。

俳句作家の上野貴子です。

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今日は彼岸入りです。

この頃になると

そろそろおたまじゃくしを見かけますね。

俳句では、勿論、春の季語です。

今では都会ではなかなか見かけませんが

田舎の小川や小さな池など

雪解けの後のさまざまな場所で

元気に泳ぎまわって春を告げています。

俳句では良く「蝌蚪」かと

と言いますが他に「蛙の子」「お玉杓子」

などといいどれも蛙と同じ春の季語です。

卵型の頭に尾っぽがあるだけの

コミカルな姿は愛らしく

子供達が大好きですね。

この見た目の形から

「お玉杓子」と呼ばれますが

実は、杓子と言えば

汁などを掬うお玉のことも

同じ様に「お玉杓子」と呼ばれています。

丸形に長い取っ手が付いて

お玉杓子となるのですね。

俳句では「蝌蚪」と呼んでいますから

「お玉」も「おたまじゃくし」も同じだ

と言われても良く解りませんが

見た目の形が何かに似ているという

名前の付け方から

お玉とお玉杓子は同じ様に書いて

呼ばれて来ています。

日常で「蝌蚪」とはなかなか言いませんので

辞書などで引くと同じに出て来ます。

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杓子の歴史はかなり古く

縄文時代にまで遡ります。

人が煮炊きをするようになり

棒から次第に杓子となって行ったようです。

見た目が柄杓(ひしゃく)に似ていて

先の部分が丸いためにお玉と呼ばれ

しゃもじと杓子は

今では分けられていますね。

そんなお玉に似ているので

人間がカエルの子にお玉杓子

という名前を付けたようです。

そして更に、このお玉杓子の卵が

「卵」という漢字の元になったと云います。

こちらは見た目の姿からとは言っても

見たままそのままの形象文字で

蛙の卵を見て人間が「卵」と書いたのが

初めとされています。

今では「玉子」とも書きますが

「卵」の方が一般的ですね。

西洋ではイースターに卵を飾ります。

春は新たな命が生まれる季節ですから

昔の人は、小川などで、蛙が生みつけた

たまごを見て「卵」と呼び

成長して「おたまじゃくし」と呼んで

そして蛙となって行ったのですね。

お彼岸に入り少しでも

寒さが和らぎ

自然が生き生きと芽生え始めると

人間は心が癒されて安心するものです。

これまでに無い未曾有の災害が

戦後生まれの私達に次々と訪れて

はじめての試練です!!!

どうかコロナ禍の長丁場が

少しでも早く収束されますように!!!

ご先祖様に手を合わせて

お祈りする2021年の彼岸入りです。

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