【桃源郷ってあるの?!?】見て聞いて学べるNBSacademy便り
おはようございます。
俳句作家の上野貴子です。
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お雛祭りは先週過ぎてしまいましたが
日本ではまだまだ
桃の花の季節には早いですね。
春になるとまずは
早春を知らせる梅が咲き
次に桃の花が咲き始め
そして、桜が咲きます。
梅、桃、桜の順に咲く
と言われていますが
それでもやっぱり3月初めでは
花が咲くには早いですね。
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お雛祭りは中国から伝ったと言われています。
その為に「桃の節句」は旧暦で
桃の花の咲く頃のお祭りです。
そして、中国では桃の花の美しい
「桃源郷」があり理想の楽園だと言われていました。
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「桃源郷」の話は案外知らない方が多いです。
中国の陶淵明(とうえんめい)
の描いたものだと云います。
晋の戦乱の時代に、
武陵の漁夫が道に迷い
たどり着いた先で、ある集落を見つけます。
たいへんなもてなしを受け
それが忘れられず
帰宅後再び捜してみました。
けれども再度その集落に
行き着く事はできなかった。
というお話しのようです。
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これは、田園詩人であった陶淵明の
理想郷についての想像の物語のようです。
桃の花の咲く下で
お雛祭りのような宮廷の
美しい宴の祭りが繰り広げられていたら
さぞかし素晴らしく夢のような
楽園だったのでしょう。
結局は、そんな理想郷は二度と無いよ!
という教えなのでしょうか。
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それとも人間の心の理想とは
一度は夢に見ても
決して二度とは辿り着けない
遥か彼方にある遠いものなのだと言う
戒めなのでしょうか。
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この話は、ふと浦島太郎の話を
想い出しました。
こちらは海の底ですが
美しい鯛や鮃と乙姫様に酔いしれて
いつしか時を忘れてお爺さんになってしまった。
というおとぎ話ですね。
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この話は玉手箱を開けてしまった
という夢が覚めるきっかけがありますね。
鶴の恩返しなどもそうです。
日本人には約束という
破る事の出来ない大切なことがあり
そのことを守り続けている間は
夢から覚めることはないという
昔からのおとぎ話です。
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人の描く理想の世界は
国が違っても儚く実際には
決してそこに住むことは
出来ないようです。
無い物ねだりなのでしょう。
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決して実際には無いのが「理想郷」!!!
けれども人はその理想郷を
思い描いてしまいます。
まるで一度は知っているかのごとくに
「天国」と「地獄」のようです。
中国の「桃源郷」のお話しも
田園詩人が作った物語です。
どこかにモデルになった夢の国が
実際にあったかどうかは誰にも解りません。
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世界中がコロナ禍に悩まされている
こんな時代には
誰もがマスクなしで暮らせる
理想郷があったらどんなにいいかと
つい考えたりします。
やはり「桃源郷」も人の世の
儚い夢物語なのですね。
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きっと終わるコロナ禍を
まだまだ自粛協力しながら
何とか上手く生き抜かなければなりません。
こんなことが二度と無いように
心から祈るばかりです。
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